無題

ぐっどうぃる博士の言葉は本当にすごい。
漠然と生きてきたわたしに、方針を教えてくれる。
草地の中に踏み固めた道を作ってくれる。

特にときどき出てくる人の性質については興味深い。

例えば『人は自分の欲のために動いている』ということを考えれば、Uがわたしに近づいたり踏みとどまったりする理由も分かる。
―一人になるのが怖い。自分を好きでいて欲しい。愛して欲しい。あわよくば体も欲しい。

他、母の仕事の話も片が付く。
―社長は最終的に薬局を上手く回したい。男の子はいい人材を残したい。事務は居心地いいところにいたい。じゃあ母は辞めさせられないだろうと予想がつく（見事に当たった）


『全ての人は単純なプログラムである』を知ると、物事が冷静に見られる。
ほとんどの人が同じような行動パターンを踏んでいて、特に悩んでいる人間の動きは分かりやすい。
そして世の中の６割くらいが仕事、恋愛で悩みを持っている。
自分もそのプログラムに過ぎないと思うと、冷静になれる。
複雑なプログラミングをしようという気になる。

なにより選択に自信が生まれる。
後悔しない、もしくは後悔が減る。これがいい

それすら博士は書いている。後悔しない恋愛をすることが結局はよい、と。

「あの人はどう思っているんだろう」って思い悩むことはもう無いし、
「あの人と結婚したら・・・」なんて恋愛回路を自ら作るようなことも無い。
「連絡が来ないよ。どうしよう！」って衝動的に壊すことも無い。
自分に自信を持って、相手より遅いスパンで動くのがいいと知っているので、
張り切りメールをすることもない。
・・・
淡々として虚しいようで、最近はそういう恋愛、人生もあるって実感できている。